
人が見てはいけないもの
|Posted:2014/02/19|Category : いきもの|

知床五湖散策では、熊に出会いませんでしたが、とある場所を通りかかったとき、
人だかりがしていたので、何かな?と車を止めたら・・・
100メートルほど?離れた所に、・・・ヒグマが遊んでいました。
わたし、生まれて初めて野生のヒグマを見ました、ビックリ!
(勘違いをされている方も多いようなので補足しますと、北海道に住んでも、
一生のうちに、野生のヒグマを見る事は、まず無いのですよ~・・・。)
親離れした、2才になる若いきょうだいクマとのこと。体長は1.5mくらい?
取っ組み合いや、追いかけっこして、遊びに夢中になりすぎると、
私たちが見ている方へ、少しずつ近寄って来てしまいます。

銃のようなものを肩にかけた、保護官?の人が居て、
こちらに来すぎると、大きな声や音で少し脅し、寄ってこないようにしていましたが、
ん?何?という感じで、あまり恐れている風ではありませんでした。


川で鮭を捕って食べている所。ヒグマ&鮭!王道の組み合わせ!?


追いかけっこで斜面を駆け上がる熊。かなりのスピードで走り回っていました。
もし追いかけられたら、人間なんて、簡単に捕まってしまうだろうな・・・と感じました。

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こんなに幸せそうな熊、私は初めて見ました。
画像にはあまり写りませんでしたが、
太陽を背にすると、金色に輝いて見える毛は、ハッとするほど美しくて、
子犬のようにじゃれ合い続ける2頭は、終始無言でしたが、きゃっきゃっと無邪気で楽しい笑い声が
聞こえてくるようでした。
遊んで遊んで、自分の行きたいところに全力で走って、お腹が空いたら、川の中の鮭を捕って食べ、
食べ終わったらまたじゃれて・・・
今まで、動物園などの檻の中で、悲しいほどに、同じ所をを何度も何度も
行ったり来たりしているヒグマばかり見ていたので、衝撃的な光景でした。
この無邪気な若い熊たちも、人の住む市街地へ出てしまったら、殺されてしまう運命です。
帰ってきてからもずっと、家族と、あの子達は大丈夫なのかな・・と、
「熊が撃たれた」とニュースにならないか、心配していました。
熊が冬眠に入る冬になるまで、気がかりでしたが、
有り難いことに、その後、知床の熊が射殺されたというニュースは
耳にしなかったので、無事で、今はおそらく、春までの眠りについているのだと思います。
人間と熊は、距離を置かないと暮らしていけません。将来、大きくなった熊との不幸な事故を防ぐため、
本来は、私たちも、あの熊を見たら、車を停めて眺めずに、すぐに立ち去り、
保護官の人も、もっと人が怖いものだと、強く脅すのが、正しい判断だったのではないかと思います。
あんなに天真爛漫に幸せそうに遊ぶ熊は、本当は人間が見てはいけない光景・・・。
春になって、冬眠から目覚めたあの熊たちが、これ以上人の目に付かずに、
守られた知床の自然の中で、熊の人生(熊生?)を、全うできるように、願ってやみません。
ヒグマの居た河原の近くで家族が捕まえた、カナヘビの赤ちゃん。
ちっちゃくて超ラブリ~

この撮影後、すぐに放してあげました。

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